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日语中的“汉字”再遭危机?

沪江日语2016-11-21 17:13

  日本国内で外国人を目にする機会は、年を追うごとに増えている。外国人旅行者もそうだが、日本の技術を学ぶために来日した「技能実習生」の存在も多い。そんな彼らの前に立ちはだかるのが「日本語の壁」だ。曰く「漢字が難しい」「敬語が難しい」「話し言葉と書き言葉が違う」など、難解な理由には事欠かない有様。まあ、外国人がそう思うのも当然かもしれない。なぜなら我々日本人ですら、日本語を本当に知っているか怪しいものだからである。『日本人として知っておきたい 日本語150の秘密』(沢辺有司/彩図社)を読めば、そのことが具体的に理解できるはずだ。

  在日本国内遇见外国人的机会连年增加。外国旅行者自不必说,为学习日本技术而来日的技能实习生也大量存在。但“日语的墙壁”却横亘在他们的面前。“汉字好难”、“敬语好难”、“书面语与口语不同”等等,说到日语难懂的理由大家怨声载道。外国人会这么想也是必然的。毕竟就连日本人也说不好是否真正懂得日语。

  現在、世界で最も普及している共通語は「英語」である。英語を第二言語として使っている人口は、およそ4億人にのぼるとも。ではその「英語」と「日本語」の大きな違いはといえば、やはり「漢字」の存在だろう。だから殊更に難しさがクローズアップされるのだが、本書では驚くべき事実が語られている。なんと日本語から、漢字がなくなる可能性があったというのだ!

  目前世界普及率最高的共通语言是英语。将英语作为第二语言使用的人口高达4亿。说到英语和日语最大区别,应该就是汉字吧。因此日语的困难程度被进一步放大,但本书却表明了一个令人震惊的事实,即汉字有可能将被从日语中剔除。

  実は日本語が不便ではないかという説は、西洋文化が広まってきた江戸時代あたりに遡る。例えば「正徳の治」で有名な政治家の新井白石は、その著書『東雅』の中で「西洋のアルファベットは、ひらがなよりも少ない30にも満たない文字ですべてを言い表せることから、漢字よりも優れている」と述べたと本書で紹介。同じく江戸時代の国学者・賀茂真淵も著書『国意考』で似たようなことを書いている。

  事实上,日本语使用不便这一说法,可追溯到西洋文化广泛传播的江户时代。例如本书中介绍,因“正德之治”而成名的政治家新井白石在著作《东雅》中写道,“西洋的字母表仅需少于平假名的不足30的字符即可表述全部意思,因此比汉字更为优秀”。江户时代的国学者贺茂真渊也在著作《国意考》中写下了相似的言论。

  そして漢字廃止論が本格的に起こったのは、幕末期においてのこと。1866年に前島密が徳川慶喜「漢字御廃止之議」という建白書を提出したことが端緒とされる。前島密とは、日本の近代郵便制度創設に尽力した「郵便制度の父」とも称される大物であり、建白書では「漢字のような複雑極まりない文字を覚えているから教育が普及しない」ということを訴えていた。この申し立ては退けられたが、明治政府に仕えるようになってからも、たびたび同様のことを主張していたという。

  幕府末期,汉字废止论被正式地提出。事件起源于1866年前岛密向德川庆喜递交建议书名为《漢字御廃止之議》。前岛密是创建日本现代邮政制度殚精竭虑的被称为“邮政制度之父”的大人物,在建议书中他表明“正因为使用汉字这种极尽复杂之能事的文字,才使得教育得不到普及。”。虽然他的意见被退回,但自他在明治政府任职后,也不时提出同样的主张。

  この「漢字廃止論」はさまざまな形となって議論されていく。慶應義塾の創設者・福澤諭吉は「難しい漢字を使わないようにすれば、2千か3千の漢字があれば十分だろう」と漢字を制限する案を提唱。また西洋のローマ字を公用語にしようとする「ローマ字派」や、日本語に最適な表音文字「仮名」だけにしようとする「かな派」といった派閥も生まれた。面白いところでは「外国語を公用語にしよう」と唱えた者もいる。『暗夜行路』などで有名な作家・志賀直哉だ。彼は雑誌『改造』の中で「フランス語を公用語に」と主張していた。しかし本人はそのフランス語をまったく解することができなかったというから恐れ入る。

  《汉字废止论》还被以各种形式进行讨论。庆应义塾的创始人福泽谕吉提出“不使用困难的汉字,只要2000或3000左右的汉字就足够了。”,提倡限制汉字的数量。还产生了推崇将西洋的罗马字作为官方语言的“罗马字派”、提倡只使用最适合日语的表音文字“假名”的“假名派”等等派系。更有趣的是,甚至有人提倡将外语作为官方语言。提出这一观点的是写下《暗夜行路》等作品的著名作家志贺直哉。他在杂志《改造》中主张将法语作为官方语言。但他本人却完全不懂法语,真是服了。

  以後、漢字は廃止されることなく日本は戦争に突入し、敗戦国となった。敗戦の原因として漢字が槍玉に挙げられたこともあり、またぞろ「漢字廃止論」が復活。さらにGHQも漢字の廃止に肯定的で、道路標識や公共施設の看板などから漢字が消え、英語やローマ字に置き換わっていったという。こうした流れの中で公布された「当用漢字表」。これは一般に使用する漢字を1850字に制限したものだ。当用漢字には多くの問題があったが、漢字全廃の議論も進まずそのまま使い続けられていく。その流れに疑義を呈した吉田富三の「吉田提案」は、漢字存続か全廃かの明確化を迫った。これが後に当用漢字の廃止に繋がり、「常用漢字」の制定に至る。常用漢字は当用漢字から「95字」追加されたに過ぎないが、「増えたことに意味がある」と著者はいう。つまり減るはずだった漢字が増えたということは、漢字廃止論が正式に見送られたことを意味する。そして2010年には「新常用漢字」として196字が追加され、2136字となった。

  这之后,汉字并未被废止,而日本陷入战争成为战败国。汉字被作为战败的原因之一成为众矢之的,《汉字废止论》再次复活。GHQ(驻日联军总司令部)亦对废除汉字表现出肯定的态度,汉字从道路标志及公共设施的标牌上消失,被替换为英语及罗马字。在这种时代风潮下,《当用汉字表》被公布。该表将可被一般性使用的汉字限制在1850个。当用汉字中存在许多的问题,全面废除汉字的争论也没有进展,就这样被沿用。对这种风潮提出疑义的吉田富三在他的《吉田提案》中强调应明确是沿用汉字还是全面废除汉字。该意见与后期废除当用汉字直接相关,促进了《常用汉字》的制定。虽然常用汉字不过是在当用汉字的基础上增加了95个字,但本书作者认为“增加即有意义”。也就是说,本应减少的汉字反而增加了,说明汉字废止论被正式推延。2010年再次增加196字作为《新常用汉字》,总共为2136个字。

  こうしてみると、漢字がいかに危うい状況にあったかよく分かる。しかしそんな重要なことも、知らないという人は多いのではなかろうか。本書ではこの他にも、知っておきたいさまざまな情報が詰まっている。それを知ることは、日本人として日本語に誇りを持ち、正しく用いようと心がけることに繋がるはずだ。

  由此可见,汉字曾陷入极其危险的处境之中。但如此重要的事件,大概有很多人都不知道吧。除了该内容,本书中还囊括了各种各样希望大家能有所了解的信息。通过对这些内容的了解,能提高作为日本人对日语的那份骄傲,建立正确使用它的意识吧。

(实习编辑:杨月)

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