语言学家浅谈:日本国民病之“预习”
沪江2015-03-02 21:08
日本病としての予習
日本病之“预习”
学生には予習と復習が大切で、特に英語と数学はやってこないのは罪だ、と話している。いや、「予習しない奴は復讐してやる」とまで威している。
我一直跟学生强调,对你们来说,预习和复习是非常重要的,尤其是英语和数学,不预习就是造孽啊。不止如此,我还威胁他们:“不预习的家伙,我会伺机报复!”
でも、実際には小さい頃から予習が嫌いだった。というのも、中学までは授業を聞いていれば分かったからで、何もすることがなかった。小学校5年の時に、友だちに「何時間勉強するの?」と聞かれて、「全然」といったのだが、信用してもらえず、しかたがないので「1時間」というと、それなりに納得していった。おばあちゃんが娘に「分からんことあったら、お父さんに聞かれ」と言ったら、娘は「分からないことなんかないもん」と答えたものだったが、そんなところだ。
话虽如此,其实我从小就相当讨厌预习,因为直到中学为止,我都是听听课就能明白的,实在没有必要预习。小学五年级时,朋友问我“你每天都学多久啊”,我回答“完全不学”,人家不相信,无奈之下我只能说会学一小时,他们才没话说了。家中老母亲对我女儿说:“有什么不懂的,问你爹。”结果女儿来了一句:“没啥不懂的。”差不多就是这样。
予習をしていたら、せっかくの授業がつまらなくなってしまう。だって、書いてあることを先生がなぞるだけだ。「準備」というのと「予習」ではずいぶん違う。
难得上堂课,却会因为预习而索然无味,因为老师就是照搬书上的内容嘛。“准备”和“预习”是完全不同的。
津島佑子に「かわせ」というエッセイがある(『一語一会』朝日新聞社所収)。国語の教科書にあった『坊ちゃん』で、「下女」清が坊ちゃんを案じて「お小遣いがなくて困るかもしれないから、かわせで十円あげる」という記述について授業参観で意味を尋ねられ、かつてない予習をした自信から「川の流れで浅くなっているところのことです」と答えたという。
津岛佑子有一篇随笔名为《かわせ》(朝日新闻社《一语一会》收录)。文章说,以前国语教科书中有一篇文章名为《坊ちゃん(少爷•夏目漱石作品)》,里面提到女佣人阿清因为担心而跟少爷说“怕你没零用钱不方便,特地汇上十日元。”某次授课参观日,老师问津岛“かわせ”是什么意思,因为她从来没有如此认真预习过,所以信心满满地回答道:“かわせ指的是川河中的浅滩。”
(以下为《かわせ》作者对当时情况的描述)
言葉との出会いというと、どうしても子供のころの失敗の経験した思い出せない。私の場合、赤恥をかくことでしか、言葉を人と共有するものとして実感できなかったちおうことなのだろうか。【…】
要说到和语言之间的邂逅,一般人怎么都不会回忆起孩童时期的失败经验。但于我而言,可能只有当众出了丑,才会深感所谓语言应是与他人共享的吧。【…】
うしろの親たちがいっせいにざわめき、そして笑い声が起きた。教師も生徒たちも笑い出した。愛情深い老女が小川のほとりに立ち、浅い流れが透明に光る叙情的な風景を思い浮かべ、その美しさに心を打たれ、さすがは漱石なんだなあ、とすっかり感心していた私には、教室の笑い声の意味がさっぱり分からず、キョトンとしていた。
听到这里,后面的家长们全都开始低声议论,然后班里所有人都笑了。其实当时在我眼前浮现出的是,一个内心充满爱的年老妇女站在河畔,浅浅的水流清澈见底,波光粼粼,这充满诗情画意的美景深深打动了我,同时我也对夏目漱石佩服的五体投地。因此,在听到教室里的笑声后我十分诧异,完全搞不清状况。
その日の母親の嘆きと怒りはなかなか消えず、私は私で予習というものにはこりごりして、さっぱり勉強しなくなり、そしていいおとなになった今でも、郵便局に行くと緊張して「為替」と「川瀬」は音は同じでもまったく、別の言葉なんだぞ、と自分に言い聞かせずにはいられなくなるのだ。
那日母亲的失望和怒气也是久未散去,而我呢,则再也不敢做什么所谓的预习,学业也荒废了。直到现在长大成人,每每去邮局还是依然紧张,并且会不由的告诉自己,“為替”“川瀬”这两个词虽然读音相同,意思可完全没关系。
そう思っていたら、高木幹夫+日能研の『予習という病』(講談社現代新書)が出た。次の言葉がこの本の全てだ。
注:株式会社日能研(にちのうけん)は、神奈川県横浜市港北区新横浜に本部を置く進学塾 ・予備校である。主な業務は小学生を対象とした中学受験学習指導。
正当我思考着“预习”这事儿,结果高木干夫和日能研就出了一本《预习这种病》(讲谈社现代新书)。下面这些话便是这本书的真谛了。
よしゅう・びょう【予習病】すでに定められたカリキュラム、学んできたことに固執し、未知の事柄を「まだ教わっていない」「やったことがない」がゆえに無視、否定する精神の傾向。現状に疑問をもたず、あたりまえと思うことだけを信じ、自己中心的世界のなかで満足する精神の傾向。さまざまな合併症に注意が必要。
预习病:执念于定死的教学计划及脑子里固有的知识,有下面这样的倾向——一旦遇到未知的事情,便以“老师还没教”、“没做过”之类的借口无视且否定之;不去质疑现状,只相信大众思维,将自己置于以自我为中心的世界里,且安于现状。要小心各种并发症。
みち・への・じゅんび【未知への準備】予測できないものに出会っても、しっかりと向き合い、必要な対応ができること。また、新しい未来をつくるために、自分ができること、今は出来ないことをいつもか二進しておくこと。<=>予習病
对未知的准备:即使遇见无法预料到的事情,也能勇敢面对,想出必要的对策。另外,为了创造崭新的未来,不仅做好自己能做的事情,也不忘挑战眼前觉得不可能的事情。反义词:预习病。
日本人の大好きな「根回し」なんていうのも「予習病」の一つだ。ということは国民病なのだ。
注:根回しとは、関係者に意図や事情などを説明し、ある程度までの了解を事前に得ておくこと。
日本人最喜欢的“根回し(事先疏通,做事前工作)”也是预习病的一种,也就是说,这是国民病。
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(编辑:杨帆)
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