入学式といえば桜咲く4月が定番ですが、これは日本独自の文化で、世界では事情が違います。なぜ日本の学校が4月に入学するようになったのか、その理由をご紹介します。

　　说起日本的入学仪式，一定是在樱花盛开的四月，这算得上和世界不同的日本独有的文化。那么为什么日本的学校要选在4月入学呢?下面就来介绍一下其中缘由。

　　■日本の入学時期の変遷

　　■日本入学时间的变迁

　　今でこそ4月入学は当たり前になっていますが、昔からそうだったわけではありません。

　　现在来看4月入学是理所当然的事情，过去可不是这样的。

　　●江户时代

　　・寺子屋、私塾、藩校などでは特に入学の時期を定めず、随時入学できた。

　　・私塾、藩校等学校没有特定的入学时间，也就是说随时都可入学。

　　●明治时代初期

　　・明治維新により西洋の教育が導入され、高等教育では9月入学が主流となる。

　　・明治维新开始导入西方教育模式，高等教育大多9月入学。

　　しかし、富国強兵政策の影響もあり、様々な新年度が4月から始まるようになります。

　　但是受富国强兵的政策影响，许多学校开始流行4月入学。

　　●1886年(明治19年)

　　・政府の会計年度が4月-3月になる。

　　・政府的会计年度(以年度为单位进行会计核算的时间区间，是反映单位财务状况、核算经营成果的时间界限)成了4月~第二年3月。

　　→会計年度に合うよう、小学校で4月入学が奨励されるようになる。

　　→为迎合会计年度，政府开始鼓励小学4月入学。

　　・陸軍の入隊届出開始日が9月から4月に早まる。

　　・陆军的入伍申请从9月提前至4月。

　　→高等師範学校が4月入学とすることを定める(優秀な学生を軍隊に確保されてしまうことを懸念?)

　　→高等师范学校开始施行4月入学。(是担心优秀学生被军队抢走?)

　　●1888年(明治21年)

　　・全国の師範学校も4月入学となる。

　　・全国师范学校实施4月入学。

　　●1900年(明治33年)

　　・小学校が正式に4月入学となる。

　　・小学正式开始4月入学。

　　これに対し、帝国大学や旧制高校は9月入学を維持していましたが……。

　　与此相对，此时帝国大学和旧制高校依旧维持着9月入学的传统。

　　●1919年(大正8年)

　　・旧制高校が4月入学となる。

　　・旧制高校实施4月入学。

　　●1921年(大正10年)

　　・帝国大学が4月入学となる。

　　・帝国大学实施4月入学。

　　その後も9月入学を続ける私学もありましたが、やがて4月入学が定着し、現在に至っています。こうして振り返ってみると、4月が始まりの季節になったのは複雑な事情があったからなんですね。

　　在这之后虽然也有些私立学校延续着9月入学的传统，但不久也都改为4月入学并延续至今。遥看过去，4月之所以成为了开始的季节果然还是各种复杂的理由而导致的。

(实习编辑：高奕飞)